「Ryzenはやめとけ」と聞いたことはありませんか?その言葉を鵜呑みにして、intelを選ぶと後悔する可能性もあります。
この記事では、Ryzenはやめとけと言われる理由や、intelと比較してRyzenのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
Ryzenはやめとけといわれる理由は?
Ryzenはマルチコア搭載のCPUです。そのため、複数の作業を並行して処理する能力が優れています。
また、画像や映像などに関する処理速度が早く、動画編集やCG制作において素早い編集処理やなめらかなグラフィック描写を作るのに適しているといわれています。
そんな、高性能なRyzenはどうして「やめとけ」と言われるのでしょうか?その理由を詳しく解説していきます。
認知度が低いから情報が少ない
Ryzenのシェア率が伸びてきているとはいえ、もともとはintelのシェア率が高かったため、認知度はintelの方が高いでしょう。そのため、intelよりもRyzenは得られる情報量が少なく、intelよりも性能が劣ると思われがちです。
それぞれのCPUに特性があり、intel製のCPUと比較して劣っている部分もあれば、優れている部分もあります。得意な分野が違うため、性能を比較して、自分に必要な性能を備えたCPUを選びましょう。
対応していないソフトがあると言われている
Ryzenは、対応していないソフトウェアがあると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
今までのCPUのシェア率の大半を、intelが占めていました。そのため、ソフトをintel製のCPUに合わせて開発することで、RyzenのCPUに対応していないソフトがありました。
はじめはintelのシェア率が高かったですが、Ryzenのシェアも増えてきており、対応していないソフトはほとんどありません。
ただし、intelに適しているソフトが多く、intel製のCPUを使用したパソコンの方が、動きが速いということはあります。
初心者向け!Ryzenとintelとは
「『Ryzen』と『intel』って聞いたことあるけど、そもそも何?」「どっちが人気なの?」と感じている方もいるでしょう。
ここからは、初心者にもわかりやすくRyzenやintelについて解説していきます。両方への理解を深めてから、どちらがいいのかを検討していきましょう。
Ryzenはシリーズでintelはメーカー
よく耳にする『Ryzen』と『intel』ですが、2つともメーカー名だと思っている方も少なくないのではないでしょうか?
実は、Ryzenはシリーズ名の事です。Ryzenは、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)というメーカーが出しているCPUのシリーズです。
対して、Intelはメーカー名です。AMD製のCPUであるRyzenと比較されているのは、intelが出しているCoreというシリーズのCPUです。
違うものを表している名称ですが、一般的に『Ryzen』と『intel』で浸透しています。本記事でも、Ryzenとintelで比較していきますが、どちらもCPUを指していると認識してください。
どちらが人気なの?
はじめは、CPU市場のシェアは圧倒的にintelが占めていました。そこに、ビットコインが登場し、仮想通貨の取引に必要な計算の処理が速いCPUの需要が高まりました。それに伴い、intelよりも処理速度が速かったAMDのシェアが増えたのです。
2019年にAMD社の第三世代Ryzenが販売されたことをきっかけに、Ryzenが一気に注目され、intelのシェアを大幅に超えました。
その後も、intelの方が上回ったり、Ryzenの方が上回ったりしているため、一概にどちらが人気ということはいえません。
Ryzenのメリットとデメリット!Core-iと比較
これまでで、Ryzenはintelと比べて性能が劣るわけではなく、人気も勝るとも劣らないということがわかりました。
では、Ryzenはどういう特徴があるのでしょうか?わかりやすく、intel製のCPUであるCore-iと比較しながら、Ryzenのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
Ryzenのメリット1 コストパフォーマンスが良い
Ryzenは、高性能であるにも関わらず、同世代のintel製CPUと比べると安価に販売されており、コストパフォーマンスが良いところが魅力です。
Ryzenは、パソコンを一般的な使い方する分には、特に不都合なことはありません。なので、インターネット利用や仕事でエクセルやワードを使用する程度ならば、価格の安いRyzenを選んでも問題ないでしょう。
ただし、需要の高まりにより品薄になってしまう影響や、半導体不足などの影響により、CPUの価格は変動しやすいです。価格が上がっている場合は、少し待ってから購入することをおすすめします。
Ryzenのメリット2 クリエイターに適している
Ryzenは、画像描写に関する計算処理能力が優れています。動画編集やCG制作、イラスト作成、建設設計などの分野に向いているCPUです。
そのため、多くのクリエイターからの支持が高く、クリエイターPCにはRyzenのCPUが搭載されていることが多いです。仕事で映像制作や動画編集、イラストを描く方は、Ryzenを選ぶことがおすすめです。
Ryzenのメリット3 内蔵グラフィック性能が高い
RyzenのCPU内蔵グラフィックは、intel製のCPU内蔵グラフィックと比べて、性能が高いことが多いです。内蔵グラフィック性能が高いと、動画や画像編集の際により綺麗に映像や画像を映し出してくれます。
外付けのグラフィックボードの方が、性能としては高いですが、価格が高く搭載スペースを用意する必要があります。内臓グラフィックも性能が上がってきているため、グラフィックボードの搭載を考えていない方にはおすすめです。
Ryzenのデメリット1 他のパーツとの相性が悪い
パソコンを自作する場合、複数のパーツを組み合わせる必要があります。intelの方が長くシェア率が高かった関係で、intel基準でメモリやSSDなどのパーツが作られることは、少なくありません。
そのため、Ryzenとの相性が合わず、不具合を起こす可能性があることがデメリットです。
しかし、Ryzenのシェア率も高まっており、以前と比べて相性問題に関する情報を得やすくなっています。パーツを購入する際は、Ryzenとの相性や製品レビューを調べてからにしましょう。
Ryzenのデメリット2 シングルコア性能でcore-iに劣る
シングルコア性能に関してはintelのCore-iの方が、性能が高いです。
たとえば、アプリの起動やゲームの動作においては、intelのCore-iと比べてRyzenは処理能力が遅いのです。
パソコンの主な使用方法がゲームであったり、ストレスのないスムーズな動作に重きを置いたりするならば、Ryzenはおすすめできません。
Ryzenのデメリット3 取り外す時に壊れやすい
パソコンを自作している人は、CPUのグリスを塗り替えたり、CPUの交換を行なったりすることがあるでしょう。
intelのCPUの場合、マザーボード側にピンがありますが、RyzenはCPU側にピンがあります。CPUと取り外す時などは、気をつけて作業をしないと、うっかりピンを折ってしまいCPUを壊してしまいます。
また、長期間CPUを使っているとグリスが固まりやすく、クーラーを外すときにCPUごと外れてしまう恐れがあります。
このように、RyzenのCPUは、繊細で壊れやすく、注意深く取り扱う必要があります。
おすすめPC2選
これまで紹介した内容をふまえて、おすすめのPC2選をご紹介します。
HP 15s(型番:6F8S9PA-AAEP) Ryzen5 16GBメモリ 512GB SSD (超高速PCIe規格) 15.6型 フルHD ノートパソコン
(画像引用:楽天市場)
Ryzen5で、処理速度や動作の快適さを重視する人にはおすすめです。
「低価格には見えない”高見え”パソコン」を謳っており、パームレストのヘアライン加工に、少し丸みを帯びたボディがスタイリッシュさを演出します。
テンキー付きフルサイズの日本語キーボードで、Microsoft OfficeのWord・Excel・Outlook・PowerPoint・OneNoteが使用可能です。
モデル | HP 15s-eq3000 シリーズ スタンダードプラスモデルG3 15s-eq3026AU |
OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | AMD Ryzen™ 5 5625U 6コア/12スレッド・プロセッサー + Radeon™ グラフィックス |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
オーディオ | デュアルスピーカー、Realtek HighDefinition Audio準拠、内蔵デュアルマイク |
サイズ(幅x奥行きx高さ) | 358 × 242 × 17.9(最薄部)- 19.5(最厚部)mm |
質量 | 約 1.6 kg |
バッテリ駆動時間 | 最大 9時間30分 |
標準保証 | 1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証) |
\【送料無料】116,500円/
ノートパソコン Windows11 プレミアム New Inspiron 16(5625)AMD Ryzen 5 5625U(16インチFHD+/8GB メモリ/256GB SSD /プラチナシルバー/1年保証)
(画像引用:楽天市場)
Radeon™グラフィックス搭載のAMD Ryzen™5000シリーズ プロセッサーで、応答性のよさと高効率のバッテリー持続時間が魅力です。
鮮やかなディスプレイと明瞭な音声で、室内・屋外問わずにあらゆるシーンでの利用しやすさが期待できます。
指紋認証リーダー搭載で、安全でスピーディなログインが可能です。
プロセッサー | AMD Ryzen™ 5 5625U 6コア/12スレッド プロセッサー Radeon™ グラフィックス付き |
ビデオカード | AMD Radeon™ グラフィックス 共有 グラフィックス メモリー 付き |
ディスプレイ | 16.0-インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非-タッチ 250nits WVA ディスプレイ with ComfortView Support |
メモリー | 8GB, 1x8GB, DDR4, 3200MHz |
ハードドライブ | 256GB M.2 PCIe NVMe SSD |
寸法/重量 | 高さ(背面):17.95 mm(0.71インチ)、高さ(最高部):18.30 mm(0.72インチ)、高さ(前面):15.67 mm(0.62インチ)、幅:356.78 mm(14.05インチ)、奥行き:251.90 mm(9.92インチ)、最小重量:1.87kg |
製品番号 | SMI1016SPOAA08ON3OJP |
\【送料無料】82,820円/
結論!Ryzenは目的によってはアリ!
Ryzenについて、Intelとの違いやメリット・デメリットを見てきて、Intel製のCPUに対して見劣りしないということがわかりました。RyzenのCPUを選ぶことは、目的によっては良い選択と言えるでしょう。
ここからは、目的別に合ったCPUをおすすめしていきます。ぜひ、CPU選びの参考にしてください。
クリエイターならRyzen
Ryzenは、CG制作や動画編集などクリエイティブな作業に向いているCPUです。
クリエイターとして仕事をしている場合には、RyzenのCPUをおすすめします。実際、多くのクリエイターPCに、RyzenのCPUが搭載されています。
また、マルチコア性能にも優れているため、複数のアプリを同時に操作することが得意です。作業をしながら、音楽を聴いたり、資料ファイルを開いたりする動作を、効率よく動かせることも魅力です。
無難なものを選ぶならCore-i
パソコンの使い方が、ゲームや一般的なオフィス利用がメインの場合は、無難なintelのCore-iがおすすめです。シングルコア性能が高いため、アプリの起動や、ブラウザ・ゲームの動作が速く、ストレスなく使用できます。
また、intelはシェア率が高いことにより、ほとんどのソフトウェアでパフォーマンスの最適化が行われており、安定感があります。
例えば、オフィスでよく使用されるMicrosoft Officのパフォーマンスが高いです。Ryzenのソフトウェアとの相性問題に不安を感じる方もintelだと安心でしょう。
よく検討して、CPUを選択しましょう!
いかがでしたか?「やめとけ」とよく言われているRyzenですが、intelと比較して優位な点も多くあり、必ずしもダメというわけではありません。
クリエイターとして使う場合にはRyzen、無難に使う場合にはintelというように、シーンによって適した選択が変わります。価格もメーカーや世代により変わるため、特にこだわりがない場合は、コストパフォーマンスが良いものを選んでもいいでしょう。
「Ryzenはやめとけ」という言葉を鵜呑みにして、安易にintelを選択するのはおすすめできません。
自分の目的に合うCPUは、どちらかということをよく検討した上で選びましょう!
※商品内容や価格は変更となる場合がございます。最新の情報は各販売サイト・メーカーサイトでご確認ください。
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