「求人の探し方が分からない……」「良い求人がなかなか見つからない……」
そんな転職活動に疲れてしまった方でも、ここで紹介する方法をフル活用すれば、希望の求人を見つけることができます。
転職者向け求人を探す方法としてまず思い浮かぶのは、転職サイト(求人広告)とハローワークなのではないでしょうか。しかし、その2つ以外にも求人を探す方法が存在します。
転職サイト(求人広告)
転職サイトは、リクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職、など、求人がズラッと掲載されているサイトです。求人広告、求人サイトなどとも呼ばれます。
転職サイト(求人広告)を使った求人の探し方
転職サイトを利用した求人の探し方は次の2つです。
- 希望条件を入力し、求人を検索する
- スカウト・オファーを受け取る
希望職種、希望業種、希望条件などを入職し、求人を探す方法は、誰もがご存知かと思います。
その他、企業から直接スカウト・オファー受け取ることで求人を探すこともできます。サイトに希望条件や職歴、スキルを登録しておくと、その条件にマッチした企業からスカウト・オファーが届きます。
ただし、スカウト・オファーが届いたからといって、選考で優遇されるわけではありません。単なる宣伝メールであり、アマゾンや楽天から届くがメールマガジンと同じようなものです。
あくまで、企業を知るきっかけとしてのサービスであることを心得ておきましょう。
転職サイトを探す方法
検索サイトで【希望条件+求人】で検索する
「転職サイトはたくさんありすぎて、どのサイトを使えばいいのか分からない!」
「今使っているサイトでは希望の求人が見つからない!」
このような場合、Google、Yahoo!などの検索サイトで【職種+求人】で検索することで、希望の求人が掲載されている転職サイトを見つけることができます。
例えば、営業職の求人を探したい場合、検索サイトで、【営業 求人】と検索すると、営業職の求人が掲載されている転職サイトが表示されます。
その他、第二新卒、東京などのキーワードも含めて検索すると、より希望に合った求人が掲載されている転職サイトを見つけられます。
複数の転職サイトの求人を横断検索できるサイトを使う
複数の転職サイトの求人を横断検索できる【キャリアインデックス】という便利なサイトがあります。
このサイトはリクナビやマイナビ、dodaなど、40もの転職サイトの求人をまとめて検索できるサイトです。
キャリアインデックスを使えば、今まで見ていなかった転職サイトの求人を見られたり、色々な転職サイトを訪れて逐一検索する手間を省けたりします。
特定の企業の求人を探す方法
入社したい企業がある場合、Google、Yahoo!などの検索サイトで【企業名+採用】もしくは【企業名+中途採用】で検索してみましょう。
例えば、電通に入社したいのであれば、【電通 採用】【電通 中途採用】といったワードで検索します。
その企業の求人が掲載されている転職サイトや、企業WEBサイトの採用ページなどを探すことができます。
転職サイトのメリットとデメリット
- 多くの求人に目を通すことができる
- 自由に求人応募ができる
- 自分のペースで転職活動を進められる
- ポジティブな情報ばかりで企業の実態が見えない
- 面接対策や履歴書・職務経歴書の作成などは自力で行う必要がある
- 企業と直接、連絡を取り合う必要がある
転職エージェント(人材紹介)
とても便利なサービスなのですが、意外と知らない方が多いのがこの転職エージェントです。
転職エージェントは無料で利用でき、希望に合った求人を紹介してもらえたり、ネットには出ない非公開求人を紹介してもらえたり、キャリアアドバイザーから転職のアドバイスがもらえたりするとても便利なサービスです。
転職市場にある求人の8割が非公開求人と言われています。転職エージェントを使えば、膨大な数の非公開求人を紹介してもらえ、このなかから希望の求人を探せるのです。
求人を紹介してもらう時は、一度、担当のアドバイザーと面談を行う必要がありますが、希望条件を伝えておけば、アドバイザーが求人を探し、紹介してくれるので、求人探しの手間を省くことができます。
転職エージェントで求人を紹介してもらうまでの流れ
転職エージェントで求人を紹介してもらうまでの流れ
- 転職エージェントに登録
- 担当のキャリアアドバイザーと面談を行い、希望職種・条件などを伝える
- 求人を紹介してもらう
- 応募・面接・内定
プロのキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれる
転職エージェントでは、非公開求人を紹介してくれるだけでなく、以下のようなサポートも無料で受けられます。
転職エージェントで受けられるサポート
- 面接のアドバイス
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 転職相談
- 応募企業との連絡代行
- 退職アドバイス
面接に日程調整や内定を辞退する時など、応募企業との連絡はすべてキャリアアドバイザーが代行してくれます。仕事が忙しい方も効率的に転職活動を進められます。
その他にも、転職エージェントでは、様々なサポートを無料で受けられます。詳細については以下の記事で解説しているので、興味のある方はご覧ください。
転職エージェントのメリットとデメリット
- 求人探しの手間を省ける
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 転職アドバイスがもらえるので、選考通過率が上がる
- 担当アドバイザーとの連絡の手間が増える
- 紹介してもらった求人にしか応募できない
- アドバイザーと相性が合わない、アドバイザーができない人、などの場合、転職活動に支障がでる
オファー型転職サイト
オファー型転職サイトは、スキルや経歴などをプロフィールとして登録しておくと、プロフィールに興味を持った企業からオファーをもらえるサイトです。オファーをもらった企業のなかから希望の求人を探す、という流れになります。
自分から求人を探す、というよりは、企業に自分を見つけてもらう、といった感じです。
オファー型転職サイトの特徴
オファー型転職サイトの特徴を簡単にまとめると以下の通りになります。
- 希望条件、職歴、スキルなどを登録しておくと、興味を持った企業からオファーが届く
- 自分から求人を探すのではなく、企業からのオファーを待つ(一部求人検索ができるサイトもある)
- オファーに応じることで選考がスタート。興味がない場合は断れる
- 面接の確約のオファーが届いたり、選考で優遇されたりする場合がある
リクナビやマイナビなどの転職サイトでも企業からオファーを受けるとることがありますが、全く性質が異なります。一般的な転職サイトのオファーは、条件に合った人に手当たり次第送信される広告メールです。
しかしオファー型転職サイトから受けるオファーは、プロフィールを見て興味を持った人や求める人物像に合致した人に、企業が直接オファーを送っています。オファーを受け取った時点で面接確約であったり、選考で優遇されたりする場合があります。
プロフィールや希望条件を登録したら、後は企業からのオファーを待つだけなので、求人を探す手間を省くことができます。
- 「仕事が忙しくて求人を探している時間がない」
- 「良い求人があったら転職したい」
- 「自分に興味を持ってくれる企業だけに応募したい」
上記のような方におすすめです。
オファー型転職サイトの一例
ミイダス
人気のオファー型転職サイト。企業からのオファーはすべて面接確約。そのほか、転職した場合の想定年収や同年代の平均年収、自分の市場価値などが分かる革新的なサイト。
Tech Stars
ITエンジニア専門のオファー型転職サイト。オファーを受け取ることはもちろんのこと、興味のある企業がある場合は、自分を企業にアピールできる。
LiBzCAREER
年収400万以上を目指すキャリア女性向け転職サイト。企業やコンサルタントからオファーをもらい転職活動がスタート。求人検索、コンサルタントに転職相談ができる。
オファー型転職サイトのメリットとデメリット
- 求人を探す時間がなくても転職活動ができる
- 選考で優遇される場合がある
- どんな条件、どんな企業からオファーが来るのかを確認することで、自分の市場価値を把握できる
- 希望の企業からオファーがこない場合、転職活動が進まない
- 転職目的や希望条件を忘れてしまう場合がある
ハローワーク
求人探しをする時に転職サイト(リクナビNEXTやマイナビ転職などの求人広告)とならんで思いつくのが、このハローワークだと思います。ハローワークでは、職員から求人を紹介してもらえるほか、ハローワークに置かれている専用PCで求人探しができます。
民間の転職サイト、転職エージェントを利用できるならハローワークは使わない
国が運営しているということもあり、安心して利用できるというイメージが強いと思います。しかし、ハローワークは以下の3つの理由からおすすめできません。
- 条件の良い求人が見つからない
- 採用意欲のない企業の求人が掲載されている可能性がある
- ブラック企業の可能性がある
転職サイト(リクナビNEXTやマイナビ転職などの求人広告)は求人を掲載するのにお金がかかります。転職エージェントは採用が決まった時に、企業が転職エージェントにお金を払います。
しかし、ハローワークは求人掲載が無料です。基本的にどんな企業であっても求人を掲載できるのです。例えば、お金のない企業がちょっとした宣伝のために求人を掲載していたり、とりあえず求人を掲載しておいてめちゃくちゃ優秀な人が来たら採用しよう、という採用意欲のない企業の求人があったりするのです。
また民間の転職サイトは、お金さえ払えば求人を掲載できるわけではなく、サイトとしての質を保つために企業をある程度調査しています。転職エージェントでも、スタッフが一度は企業を訪問し、職場環境や業務実態などを確かめています。
ハローワークが、そのような時間と手間がかかる企業調査をしているかどうかは定かではありません。
現に、ハローワークを利用して転職した人から「求人票を実際の仕事内容が違った」「採用時には月収20万と提示されていたのに実際は16万だった」という話はよく耳にします。
もちろんなかには真っ当な企業の求人もあるでしょう。またハローワークでは、職員さんが就職・転職相談に乗ってくれたり、無料で職業訓練が受けられたりします。しかし、そういった転職相談や職業訓練のようなものは、民間の転職・就職サービスでも無料のものがあります。
例えば、【ウズウズカレッジ】では、就職研修を無料で受けられます。【パソナキャリア】では、プロのコンサルタントに転職相談ができます。
民間の転職サイト、転職エージェントを利用できるなら、わざわざハローワークを利用する必要はありません。
「求人探しをしよう」「よしハローワークだ!」と安易にハローワークを利用するのではなく、まずはネットで転職サイトや転職エージェントを調べ、求人探しをしましょう。
ハローワークのメリットとデメリット
- 年齢、性別、職歴、スキルに関係なく誰でも利用でき、求人を紹介してもらえる
- 転職・就職のアドバイスがもらえる
- 職業訓練を受けられる
- 採用意欲のない企業、ブラック企業の求人が掲載されている場合がある
- 採用条件や業務内容が求人票と違う場合がある
- ハローワークに行かないと求人探しができない
企業WEBサイト
好きな企業、どうしても入社したい企業があるが、転職サイトではその企業の求人が見つからない。
このような場合、その企業のWEBサイトの採用ページを見てみましょう。募集中であるならば、スキルや経験が足りなくても応募してみるべきです。「活躍してくれそうだ」と思ってもらえれば面接をしてくれる可能性があります。
また、募集ページがなくても、企業の問い合わせフォームから「入社したい!」という意志を伝えるのもありです。もちろん志望動機や自分を採用するメリットなどもしっかり記載します。運が良ければ面接、書類選考をしてくれるかもしれません。
優秀な人材がいれば採用活動中でなくても、企業は採用したいはずです。
募集していないから入社できない、ではなく、本当に入社した企業があるならわずかな可能性にチャレンジするべきです。
企業WEBサイトから応募する場合のメリットとデメリット
- 採用活動をしていなくても入社できる可能性がある
- 企業の採用担当者に、直接自分の思いを伝えられる
- 採用活動をしていない場合、採用される可能性が低い
- キャリア採用、幹部候補、マネージャー候補など、採用ハードルが高い場合が多い